福島県浪江町では、町への移住や定住の促進を目的とした新たな交流施設が誕生しました。

井上和樹アナウンサー「浪江駅の目の前にできたこちらの施設、誰でも自由に仕事ができる共有のオフィスなんです」

JR浪江駅の東側に31日にオープンしたコワーキングスペース・その名も「ナミエシンカ」。

この施設は、町と大手総合商社・住友商事などが共同で企画・運営するもので開所式には関係者などおよそ30人が参加しオープンを祝いました。

コワーキングとは、オフィスを共有する働き方のことで、建物は、国立競技場の設計にも携わった建築家・隈研吾さんがデザインしたトレーラーハウスを活用しています。

会員登録をすれば、町民以外でも無料で利用することが可能で、仕事をはじめワークショップなど様々な用途で使うことができます。

住友商事デジタル事業本部・村木祐介第二チーム長「浪江町のみなさんはもちろん、ビジネスでいらっしゃる方にも積極的に使ってほしい」

震災、原発事故の影響で、浪江町の現在の居住人口は1900人あまりで、震災前の10分の1程度に留まっています。

駅前に完成したこの施設が新たな「交流の場」として、町の居住人口の拡大につながればと町民も期待を寄せます。

訪れた浪江町民「こういう場所がいっぱい出来た方が浪江にとってはいいので、駅前が出発地点になるのは良いことだと思う」

住友商事デジタル事業本部・村木祐介第二チーム長「このコワーキングスペースをはじめ、人と人のつながりがきっかけとなって新しい人を呼び込んだり、色んな企業に来ていただいて人の交流を生み出したい」