フジテレビの親会社は新たな取締役候補に、大株主が提案するSBIホールディングスの北尾吉孝会長ら12人を入れない方針を固めました。

一連の問題をめぐり、フジ・メディア・ホールディングスの大株主「ダルトン」は新たな取締役にSBIの北尾吉孝会長ら12人を提案しています。

フジ・メディアHD 齋藤清人 社外取締役
「来月の株主総会に向けて時期的にも(取締役人事を)きっちり固めるべき時期に来ている」

フジ側は午後の取締役会で、すでに退任を決めた金光修社長らに代わる新たな取締役候補を決める見込みですが、関係者によりますと、北尾氏を含めダルトンの提案する候補全員を外す方針を固めたということです。

北尾氏の会見での高圧的な姿勢にフジ社内で懸念が広がったほか、取締役として迎えた場合に経営の意思決定が難しくなると判断したとみられます。

ただ、北尾氏はフジが敵対的な姿勢をとる場合、株式を大量取得するなどして戦う構えを示していて、来月の株主総会に向けて対立することも予想されます。