生ドーナツをきっかけにドーナツブームが来る中、本場、アメリカ・ロサンゼルスのドーナツ店が日本に初進出します。今後の「ドーナツ」をめぐる勢力図に変化をもたらすのでしょうか?

この日、設置されたドーナツ店の看板です。

この看板に見覚えがある人も…

「アイアンマン…。マーベルのやつでしょ」

代官山にあすオープンするのは、アメリカ・ロサンゼルスが本店の「ランディーズドーナツ」。この店のシンボルは巨大なドーナツ型の看板。これまでにも、マーベルの大ヒット作品「アイアンマン2」に登場したり、数々のミュージックビデオのロケ地としても有名です。

店内には40種類以上のカラフルなドーナツが並ぶ中、一番人気は、「グレイズドレイズド」という砂糖をコーティングしたシンプルな作り。

その味はというと…?

記者
「ほどよい甘さで想像以上にふわふわしていて、とてもおいしいです」

1952年の創業当時から続くレシピを元に、店内で一つ一つ丁寧に手作り。

こちらでは、スタッフがロサンゼルスの本店でわざわざ作り方を研修しました。

ショーケースにはおよそ1000個の並ぶなど、味だけではなく、その“魅せ方”も工夫。

いま、日本に進出する狙いはなにか?

ランディーズドーナツ マーク・ケレジアンCEO
「日本のドーナツ市場は大きく、成長傾向にあります。そこに入り込む余地はあると思いました」

国内のドーナツ市場の競争は激化。市場のおよそ8割のシェアを握るのは「ミスタードーナツ」。去年9月からは、コンビニ大手のセブン-イレブンがドーナツの提供を再び開始。

そして、“生ドーナツブーム”を背景に多くのドーナツ店がひしめき合い、この数年で市場規模は拡大。今年は1500億円を超えるとみられています。

ランディーズドーナツ マーク・ケレジアンCEO
「(日本にある)競合他社の商品を食べたが、やはり我々のような魅力はなかった。しっかりと我々の足跡を残したい」

今後、日本で50店舗以上を展開するとしていますが、第6次のドーナツブームが本場アメリカからもたらされ、競争はますます激化しそうです。