
2つの車両生産工場だけでなく自動車関連企業が集積している苅田町。

その従業員や家族が利用する商店や飲食店もあり、自動車関連産業を柱とする豊かな税収のおかげで苅田町は50年連続で普通交付税を交付されていません。
もし2つの工場が閉鎖されることになれば、地元の経済が計り知れないダメージを受けるだけに、苅田町は日産の動向に神経をとがらせます。

苅田町交通商工課 田口和幸課長
「雇用と経済と地域の活力に非常に占める割合が大きい。動向を注視することに合わせて情報収集に努めていきたい」

苅田町商工会議所 三原茂会頭
「日産が協力会社もそうだし従業員もそうだし、影響が大きいんだからしっかり早くどうやって再生するか示さないといけない。日産に元気がなくなると、この苅田町自体も沈んでしまいます」
日産の再建策について専門家は・・・

自動車ジャーナリスト 川端由美さん
「国内工場の閉鎖は慎重だと思います。日本の工場は品質がすごく良かったり多品種少生産に対応がしやすかったり、減らした人材は再雇用が難しい。世界のグローバルの中のポートフォリオをみたときに国内にメスを入れるのは最終手段」
日産は削減する工場をまだ明らかにしていません。
苅田町にある2つの工場が削減の対象になるのかどうか。
苅田町には不安が広がっています。