広島市の広島大学・霞キャンパスの解体工事現場で見つかった爆弾のようなものは、日本軍の砲弾と分かり、14日夜、自衛隊が回収しました。

警察などによりますと、14日午前9時半ごろ、広島市南区の広島大学霞キャンパスで、薬学部講義棟の解体作業中に、工事関係者が砲弾を発見。「爆弾みたいなものをひとつ発見した」と110番通報がありました。

見つかったのは旧日本陸軍の24センチ砲弾とみられています。砲弾は、信管がついた状態で長さ約90cm、直径約25cmでした。関係者によりますと、地表から1mほどのところで見つかったということです。

砲弾は、京都市から出動した陸上自衛隊の不発弾処理隊が、昨夜、爆発しないよう措置をして持ち帰りました。

広島大学・霞キャンパスには、かつて砲弾などを保管する陸軍の兵器補給廠がありました。警察は、当時の砲弾がそのままの状態で地下に埋まっていたとみて調べています。