アメリカのトランプ大統領は訪問先のサウジアラビアで中東情勢について演説し、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化の実現に期待を表明しました。

アメリカ トランプ大統領
「中東の黄金時代は我々とともに歩むことができる。ともに働き、ともに成功し、ともに勝利する。そして私たちは常に友人であり続けるのです」

トランプ大統領は13日、アメリカとサウジアラビアの投資促進のためのイベントで演説し、経済面での連携強化が中東地域の平和と安定につながると指摘しました。

その上で、第一次政権時にアメリカの仲介でイスラエルとUAE=アラブ首長国連邦などアラブ諸国が国交正常化した「アブラハム合意」について、「サウジアラビアが近く参加することが私の望みでもあり、夢でもある」と期待を表明。

ただ、参加の時期については「自身で決めればよい」と付け加えました。

一方、イスラエルが軍事攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザについては、「ガザ市民はよりよい未来を手に入れる資格がある」と強調しましたが、アメリカが所有して再開発する構想には踏みこみませんでした。