県内地銀3行(琉球銀行・沖縄銀行・沖縄海邦銀行)の2024年度の決算が13日、出揃った。子会社を含めた連結ベースでの経常収益は3行とも増収だったものの、経常利益については2行が減益、1行が増益となった。

琉球銀行のグループ全体では、売上高にあたる経常収益が、貸出金利息や株式売却による収益増などで前年度より32億円増えて691億9300万円、経常利益は、1億2400万円下回る83億2800万円と、増収減益だった。

また、沖縄銀行を傘下にもつ「おきなわフィナンシャルグループ」は、観光需要の高まりを背景に貸出金残高が増加したことなどで、経常収益が51億8300万円増えて587億5600万円。経常利益も16億5200万円増えて104億8600万円で、増収増益となった。

沖縄海邦銀行は13日、決算会見をひらき、グループ全体の経常収益は貸出金利息の増加や、手数料の増加による役務取引等の収益増などで、5億7500万円増えて131億5300万円、経常利益は、経営判断で実施した国債の売却損が影響し、9億5000万円減って10億9200万円と、増収減益となった。