実の娘に性的暴行を加えたとして準強姦の罪に問われている父親の裁判が13日富山地裁でひらかれました。証人尋問で証言台に立ったのは被害者の元交際相手の男性で当時の心境について「実の父親とするなんて信じられなかった」証言しました。

起訴状などによりますと、黒部市の無職、大門広治被告(53)は2016年8月ごろ、当時高校生だった娘の福山里帆さんに対し、抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えた準強姦の罪に問われています。
13日、富山地裁で開かれた公判で証人尋問が行われ、里帆さんが中学3年生のときに交際していた男性が証人として出廷しました。
男性は号泣する里帆さんから「パパとやった」と被害を打ち明けられこと、父親との性行為を拒否すると妹に被害が及ぶ可能性を考え「自分が犠牲になればいい」と話したと証言しました。
男性は当時の心境について「実の父親とするなんて信じられなかった」と述べました。
また、男性が警察に相談するよう促すと里帆さんは「母と妹に迷惑かけたくない」と話したということです。

次回公判は6月2日に里帆さんを保護した児童相談所の職員の証人尋問が行われます。