青森市の精米所から玄米2袋を盗んだ罪に問われている、37歳の男の初公判が開かれました。検察側は動機について「男は10人で暮らす中、コメが高騰して気軽に買えなくなり、盗むようになった」と指摘しました。
青森市の会社員・大矢一樹 被告(37)は、2025年3月、市内にある精米所の鍵のかかっていないドアから侵入し、2万2000円相当の玄米2袋を盗んだとして、建造物侵入と窃盗の罪に問われています。
大矢被告は、13日に開かれた初公判の罪状認否で起訴された内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、大矢被告は妻と知人男性それに子ども7人の合わせて10人で暮らす中、「コメが高騰して、気軽に買えなくなり盗むようになった」「当初は家族で食べるためだったがその後、売って金を得ようと盗み、インターネット上にコメを売却する投稿をして2袋、2万2000円で売った」と動機や経緯を指摘しました。
また、検察側はこの事件では、被害者が盗まれた玄米入りの袋に位置情報を確認できる機器「AirTag(エアタグ)」を設置していたことから窃盗や売却していたことが明らかになったと説明しました。