--遠藤さん「ネーミングは“大きさ絶妙おにぎり”。朝食もビュッフェ形式ですので、色んな料理をお客様に食べて頂こうという思いから誕生しました。お客様には最後の朝食バイキングでも良い思い出にして頂きたいです。」

お客さんにめいいっぱい楽しんでもらう。その思いがこのおにぎりには込められているのです。

そんな飯坂ホテルジュラクは、県内外の観光客だけでなく地元飯坂温泉の方にも愛されています。

--わたなべパン店「街の中の紹介もジュラクが率先してやってくれるので、(飯坂温泉の)リーダー的存在なのかなと思いますね。」

--中村屋菓子舗「ジュラクがないと飯坂温泉もなくなってしまう。お客さんが来てにぎわいがないと飯坂温泉は成り立たないと思うんですよ。ジュラクにお客さんが来て泊まって、楽しんでもらっているのが良い事だと思います。」

そして多くの人が語るのが東日本大震災後のホテルジュラクの貢献度。

--阿部留商店「(東日本大震災後)旅館数もかなり減った中、それでも続けてくれた企業努力に尊敬します。ジュラクほどの大きな旅館がなくなっていたら(温泉街が)閑散としてしまうかなと。」

--御菓子司 一味庵「ジュラクが100周年だった時にコレボレーションの話を頂きまして。うちの自家製あんを使ったクロワッサンをジュラクで作り、ランチバイキングで提供して。街中にお客さんを歩かせるような仕組みを考えてくれる。街全体で盛り上げていけるように考えてくれるのはありがたいですね。」

風評被害で観光客が激減する中、2011年には営業を再開させ、飯坂温泉を盛り上げたのです。

さらにまだ震災の影響が残る2013年に、大型日帰り入浴施設「花ももの湯」をオープンさせ、飯坂温泉の復興に一役買ったのです。

--遠藤さん「約60年、飯坂温泉で営業させて頂いたのも地域の皆様のご愛顧のおかげという部分もありますので、飯坂温泉に来たお客様を一緒になって盛り上げていけるような地域の中の一助になれればと考えております。」

ホテルジュラクに来ると、あたたかい気持ちになれるのは温泉だけでなくこのようなまごころがあるからなのかもしれません。

『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年5月8日放送回より)