広島県の災害復旧工事をめぐり、職員から公文書偽造を訴える公益通報があったのに十分な調査が行われなかった問題です。県は再調査の結果を発表し、虚偽の文書が作成されていたとして陳謝しました。

広島県 西辺初江・行政経営部長
「県行政に対する信頼を損ねてしまったことについて、深くお詫び申し上げます」

この問題は2021年度に呉市安浦町で行われた災害復旧工事をめぐり、公文書偽造を訴えた職員からの公益通報に対し、県が十分な調査をしないまま「事実を特定できなかった」と結論づけていたものです。

8日の会見で県は、再調査の結果、災害復旧工事をめぐって職員から公益通報で公文書偽造だと指摘されていた地権者との協議録が、虚偽だったと判明したと明らかにしました。今後、再調査に第三者も加えて、結果を改めて報告するとしています。

広島県 西辺初江・行政経営部長
「事実でない文書が作成されたということが判明したことについては、あってはならないことですし、県行政に対する信頼を損ねてしまったということに、改めてお詫びを申し上げたいと思っています」

再調査に加わる第三者として、現在、広島弁護士会に打診している状況だということです。