家畜の排せつ物などを原料に発電する「バイオガス発電」の過程で発生した副産物を、コメ作りの肥料に役立てる実演会が、きょう川西町で行われました。
県立置賜農業高校では、最新の農業技術などを学ぶために、長井市に本社を置くバイオガス発電事業を行う企業と連携した授業を3年前から行っています。

1年生は田植えから稲刈りまでを一貫して学びますが、その前にきょうは、ある肥料を使った実証実験が行われました。
それが、「液肥」と呼ばれる肥料です。

東北おひさま発電 二瓶俊明 業務部長「米沢牛の4割を飯豊町が生産をしていて、その牛糞を処理するということでメタン発酵して発電を行って、なおかつ液肥、そういう肥料分も活用する」

液肥とは、家畜の排せつ物を発酵させて発電する過程の中で発生した液体のことで、栄養素が豊富で農作物に吸収されやすいことが特徴です。

東北おひさま発電では、米沢牛のフンのほか、果物のしぼりカスなどを活用した発電を行っていて、副産物として発生した液肥の普及を進めています。

きょうの授業で、水田に液肥を散布する実演が行われ、生徒たちは今後、コメの味や収穫量にどのような影響があるのかなどを学んでいくということです。