ドイツの連邦議会で、今年2月の総選挙で勝利した保守政党のメルツ氏を首相に選ぶ投票が行われましたが、メルツ氏は過半数を獲得できず、選出されませんでした。ドイツで首相候補が選出されなかったのは、初めてだということです。

ドイツの連邦議会では6日、今年2月の総選挙で勝利した保守政党「キリスト教民主・社会同盟」のメルツ氏を首相に選ぶ投票が行われましたが、賛成が310票、反対が307票で賛成票が過半数の316票に届かず、メルツ氏は選出されませんでした。

「キリスト教民主・社会同盟」は中道左派政党と連立協定を結んでいて、議会で過半数を占めていることから、造反者が出たとみられています。

今後、14日以内に2回目の投票が行われることになりますが、ドイツメディアによりますと、首相候補が1回目の投票で選出されなかったのは初めてだということです。