
27日午後、山形南高校を訪れたのは、警察官の制服に身を包んだ俳優の杉良太郎さんや、アイドルグループAKB48の向井地美音さんと武藤小麟さん。

「ストップ・オレオレ詐欺47」プロジェクトのメンバーとして、特殊詐欺被害の防止を呼びかけるため全国を"巡回"しているそうです。

警察庁特別防犯対策監・杉良太郎さん:
「山形は詐欺の件数・被害額が、去年は非常に少なかった。きょう来たら、増えているんだって。ガクンと来たね」

警察庁特別防犯支援官・向井地美音さん:
「これは本当に他人事ではなくて、お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん、自分の家族が被害に遭う可能性がすごく高いということを知ってもらって」
生徒たちは、警察庁特別防犯対策監の杉さんに詐欺被害を防ぐための対策などを質問。
きょうの講義を通じて、より一層理解が深まった様子でした。
山形南高校の生徒:
「身近な人を悪質な特殊詐欺から守れるように、日々意識しながら生活していくことが大切だと思いました」

県警察本部によりますと、県内で2022年に発生した特殊詐欺の被害は、9月末時点で被害件数が34件、被害総額は9407万円となっていて、2021年の同じ時期と比べて9倍以上に増加しています。
杉さんは、特殊詐欺を防ぐために必要なことは「家族の絆」だと強調します。
警察庁特別防犯対策監・杉良太郎さん:
「特に山形は三世帯同居の家族が多いと聞いていたので、家族内で助け合っていけば、未然に防ぐことができるんじゃないかと」

杉さんたちは、28日は庄内地域の高校や警察署を訪問する予定です。