特殊詐欺などに国際電話が利用されるケースが増えていることを受け、富山県警が被害防止を呼びかけました。

「+1」などからはじまる国際電話を使い、警察官などをかたる特殊詐欺は電話を使った詐欺全体のおよそ6割を占め、高齢者が被害に遭うケースが相次いでいます。

2日は中央署の職員らが啓発チラシを配布したり、国際電話の利用停止に関する申し込みの説明を行ったりするなど、被害防止を周知しました。

県警によりますと、国際電話からの特殊詐欺被害は去年一年間で13件だったのに対し、ことしは3月までですでに6件発生していて、増加傾向にあるということです。

発信先は「+88」のアジアや「+1」のアメリカ・カナダなどが多く、こうした電話についての情報提供は3月までに149件寄せられているということです。

県警は5月を国際電話の詐欺被害防止の強化月間としていて、国際電話利用停止などのサービスを呼びかけるとしています。
