証券口座が乗っ取られて不正に取引される被害が相次いでいる問題で、証券各社は顧客に対して補償する方針であることがわかりました。一部の証券会社は「全額補償」するということです。

不正アクセスによって証券口座が乗っ取られる被害は、9つの証券会社に拡大していて、先月までの3か月で不正な取引は1400件で、被害額は900億円を超えています。

これまで証券各社と日本証券業協会は、補償のあり方について検討してきましたが、証券大手10社が顧客に補償する方針であることが関係者への取材でわかりました。

補償内容は統一の基準を作らず、各社の判断に委ねるということですが、一部の証券会社は現時点で本人による取引でないと確認されるものについて「全額補償」する方針です。

きょう午後にも、日本証券業協会が方針を表明する予定です。