アメリカのトランプ政権で国家安全保障を担当するウォルツ大統領補佐官が、辞任すると報道されました。CBSテレビが1日、伝えました。

ウォルツ補佐官は民間の通信アプリ「シグナル」を使ってイエメンの「フーシ派」への攻撃計画を事前にやりとりし、そのチャットグループに雑誌の編集長を誤って招待したことが明らかになるなど、情報の取り扱いに疑問の声が上がっていましたが、トランプ大統領はこれまで、問題視しない姿勢を示していました。

また、CBSテレビは国家安全保障担当のアレックス・ウォン副補佐官も辞任すると伝えました。

ウォン副補佐官は第一次トランプ政権で北朝鮮との交渉を担当したほか、先月のトランプ大統領と赤沢経済再生担当大臣の面会にも同席するなど、東アジアの情勢に詳しいことで知られている国家安全保障会議の高官です。

ウォン副補佐官をめぐっては、極右の活動家でトランプ氏の熱烈な支持者のローラ・ルーマー氏が「X」上で、「中国系だ」「妻はオバマ、バイデン政権で働いていた中国系検事だ」などと投稿し、トランプ氏に解任を働きかけていると伝えられていました。