アメリカのメジャーリーグや日本のプロ野球で話題となっているのが「魚雷バット」。女性ながら男性チームでプレーしてきた野球歴10年以上の島津有希アナウンサーが取材。富山県南砺市で、数々の名選手のバットをつくってきたバットメーカーではバッドづくりの最盛期が過ぎたゴールデンウィークでも注文が殺到しているといいます。発注数はわずか3週間で約400本で、魚雷バットに対する注目の高さがうかがえます。

島津有希アナウンサー
「木製バットの生産地といえば南砺市。こちらでも魚雷バットが作られているのか工房に潜入します」
これまで元プロ野球選手の落合博満さんや掛布雅之さん、それに張本勲さん、山本浩二さんなどのバットを手がけてきた「エスオースポーツ工業」です。
バットづくりが最盛期を過ぎた4月、問い合わせが相次いだのが「魚雷バット」。
メジャーリーグで導入されるや否やホームランが増えたと話題になり4月11日、日本のプロ野球でも使用が解禁されました。

大きな特徴はバットの先端部分です。先端にかけて細くなっていく形状がまさに魚雷。
一般的なバットに比べ中央部分が太く、重心が手元に近いためスイングしやすくボールを捉える芯も広いといわれています。
エスオースポーツ工業 中塚陸歩社長
「結局、今魚雷の正解がない中で作っているので、これでいいのかなというような、ちょっと戸惑いというか、そういうのはある」
工房ではゴールデンウィークまでに生産のピークを終えるはずでしたが、注文が殺到。わずか3週間で400本近くの発注を受けたといいます。
エスオースポーツ工業 中塚陸歩社長
「作る側は一生懸命あの愛情を込めて作っているので、かなりお待たせしている状況だけど、手元に届いたらいっぱいヒット打っていただいて、活躍してもらえたら。これを機に富山が木製バットの産地だよと知る機会になったら嬉しい」