ジュワっと甘い「スイカ」、実は「春」が旬なんです。4月から6月までの時期が最もおいしいとされています。名護市宮里では旬のスイカの食べ比べができる「スイカ祭り」が開催されました。

イベントの前半にはスイカの解体ショーが行われたほか、美しい彫刻がデザインされたスイカなどが並んでいました。22種類ものスイカの中から食べ比べた人は…。

▼来場者
「なんかこっちの方が甘い気がします」「めちゃくちゃ甘いです」「うれしいですね。1玉、1玉買うとどうしても高くなってしまうのでこうやってたくさん食べられるのは贅沢な体験です」

▼喜久本リポーター
「こちらのサマーオレンジグラウンドというオレンジ色のスイカを頂きます。甘いです。甘くてすっきりしていてバクバク食べられます。おいしいです」

今帰仁村かりゆし農園でとれた農家上間さんのイチオシの品種「サマーオレンジブランド」。果肉が鮮やかなオレンジ色です。身がきめ細かく、糖度が12~13度と甘味がしっかりしているのが特徴です。

農家が12月に種を植え付け、収穫まで4か月。今年は大変な苦労がありました。病害虫の侵入です。

▼かりゆしすいか農園 上間泉穂さん
「セグロウリミバエの前には、今帰仁村でミナミキイロアザミウマというという害虫が蔓延している状態で、それに感染してしまうとスイカが栽培できなくなる。今帰仁村では大変なことになっています」

ミナミキイロアザミウマ


ミナミキイロアザミウマはナス科やウリ科などの作物に寄生して果実の傷を引き起こす病害虫です。感染したスイカの中身は溶けてしまい、上間さんの農家では9割を損失してしまったといいます。

▼かりゆしすいか農園 上間泉穂さん
「その害虫で悩んでいるのに、プラスでセグロウリミバエも来ているのでダブルパンチの状況になっています。引き抜こうと思って植えていないので、全部引き抜いてしまうとなると悲しくなっちゃうので、そういう農家が今帰仁村ではほとんどで、クラウドファンディングをやっているんですが」

かりゆしすいか農園 上間泉穂さん


海外から侵入した農作物の害虫セグロウリミバエの影響もあり廃業の危機に直面しているといいます。上間さんはクラウドファンディングで得られた寄付金を活用して防除用の資材を導入するなど、独自の対策を進めています。

▼かりゆしすいか農園 上間泉穂さん
「今帰仁村のほかの農家の為になるように、どうなるかわからないが資材を新しく導入して害虫から防げるようにしていきたいと思うので応援よろしくお願いします」

今年もおいしいスイカを届けるために未知の病害虫との戦いは今が正念場です。