インドとパキスタンの係争地でテロが起き、両国の緊張が高まるなか、中国の王毅外相は27日、パキスタンのダール外相と電話会談を行い、「パキスタン側の主権を支持する」ことなどを表明しました。
インドとパキスタンの係争地で22日、インド側の支配地域で観光客ら26人が死亡したテロが発生。インド政府は、パキスタン政府がテロ攻撃を支援しているとして、国境封鎖などの報復措置を発表し、その後、双方の軍による短時間の銃撃戦が起きるなど、緊張が高まっています。
中国外務省によりますと、中国とパキスタンの外相が27日、電話会談を行いました。会談の中で、ダール外相は「事態の緊迫化を招きかねない行動に反対する」と述べ、「パキスタンは成熟した方法で状況を管理し、中国や国際社会との意思疎通を維持する」と表明しました。
一方、中国の王毅外相は「パキスタン側の主権と安全上の利益を守ることを支持する」と強調。「早期の公正な調査」を求めたほか、両国に対し「自制を保ち、互いに歩み寄り、事態の沈静化の推進を希望する」と表明しました。
パキスタンは巨大経済圏構想「一帯一路」のもと、中国と連携を深めており、今回のインドへの対応に関して、中国に協力を求めたかたちとなります。
中国外務省 郭嘉昆 報道官
「中国は当面の情勢の緩和に役立つあらゆる措置を歓迎し、公正な調査を早期展開することを支持する」
中国外務省の郭嘉昆報道官は28日の記者会見で、「インドとパキスタンの調和ある共存は地域の平和や安定、発展にとって極めて重要だ」と指摘し、「中国は地域の平和と安定を維持するために協力する」と強調しました。
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