宮城県柴田町(しばたまち)で県農業高校の生徒たちが高温障害で弱ったサクラの木に自分たちが開発した活力剤を散布しました。

宮城県農業高校の科学部の生徒らでつくる「桜プロジェクトチーム」の8人は柴田町の県道50号線沿いにある樹齢10年ほどの八重紅(やえべに)シダレザクラ6本の根元に「桜色活力剤(さくらいろかつりょくざい)」を撒きました。

サクラの名所として知られる柴田町では2024年、初夏の高温や乾燥により葉が落ちるなどの高温障害が発生しました。

このため、生徒たちはJICAや東京大学からアドバイスを受け植物を活性化させる酢酸や二価鉄イオンをあわせた「桜色活力剤」を開発し実験として散布しました。

宮城県農業高校の生徒
「春に花が咲く鮮やかな柴田町をこれからも、できるだけ長く続いていけるように私たちの活力剤が少しでも手助けになれれば良い」

生徒たちは8月までほかのサクラの木にも活力剤を散布し状態を観察しながら保全活動を続けることにしています。