関東地方の知事が集まる会議が静岡県静岡市で10月26日に開かれ、リニア工事をめぐり対立の構図が生まれつつあった山梨、神奈川の知事と静岡県の川勝知事が会話しました。すれ違いや、わだかまりは解消したようです。
関東地方10都県の知事や副知事が約3年ぶりに顔を合わせ、国への提案や要望を協議した26日の会議。川勝知事はこの会議に先立って、リニア工事をめぐる発言で”わだかまり”が生まれた隣県の知事と会話しました。
<静岡県 川勝平太知事>
Q.きょう山梨県知事と話は?
「しました。お互いの信頼が盤石であると確認しました。連携をお互いもう少し密にしようと、常に最新の連絡を取るようにしましょうと合意しました」
川勝知事は10月、山梨県内で進むリニア工事が県境に近付くと大井川の水資源に影響する懸念があるとして、どこで工事を止めるのかを県の専門部会で協議するようJR東海に要望。この動きに山梨県の長崎知事が「一言も連絡がなく遺憾だ」と苦言を呈していました。
<山梨県 長崎幸太郎知事>
「今後こういうアクシデントというか、すれ違いにならないようにお互いコミュニケーションを高めていきましょうと。若干起こったすれ違いについては完全解消しました」
川勝知事と会議前、控え室で話したという山梨県の長崎知事は「山梨県の領域に関わる話でも、しっかり説明があれば尊重する」と記者団に述べ、静岡県の動きに理解を示しました。
また、川勝知事は「車両基地の用地買収が進んでいない」と批判していた神奈川県の黒岩知事とも短く会話し、釈明したようです。
<神奈川県 黒岩祐治知事>
「きょう『神奈川県はこうしてくださいよ!』とこられたわけでもなく『そんな意味で言ったんじゃないですよ。木を切るのも大変だってことを言いたかったんです』というので『ああそうですか』と。なんのわだかまりもないです」
関係者によりますと、リニア工事をめぐる次の県の専門部会は、10月31日で調整が進められています。
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