天神のライバルは?

さかのぼること5年2020年1月の天神。

ソラリアステージには「新しい天神でまた会いましょう」の垂れ幕がありました。

福岡パルコには「再開、楽しみにしています」。

これは閉店する「天神ビブレ」と「天神コア」へ贈られた、お別れのメッセージ。

このメッセージに天神コアは「ありがとう!大好きなまち天神これから大きく生まれ変わります」と応えていました。

惜しまれつつ44年の歴史に幕をおろした「天神コア」と「天神ビブレ」

そしてきょう同じ場所にワンビルが誕生しました。

ライバルたちは、5年越しの再会をどう受け止めているのでしょうか?

博多大丸 広報 立石幸菜さん
「皆様楽しみにされていた開業と思いますので天神地区を一緒に盛り上げる仲間としてとても嬉しく思います。これまで南側・北側で区切られていた部分もあるかと思うんですが真ん中にワンビルが入ることで縦にも繋がる天神になるのではないかと思います。」

天神地区13の商業施設がキャンペーン

実は今、ワンビルの開業を記念して大丸福岡天神店や岩田屋本店など天神地区の13の商業施設が共同でキャンペーンを実施しています。

ワンビルにちなんで1111円以上の買い物をすると抽選で1万3000円分の買い物券が当たります。

キャンペーンの背景にあるのは相乗効果。天神の街に人が集まることへの期待感です。

新天町商店街もワンビル開業に期待を寄せています。

新天町商店街商業協同組合 柴田篤志 理事
「色々なお店ができることでまた天神界隈が盛り上がってきて、一緒に盛り上げていければいいと思います。」

新天町商店街では4月29日から5月4日までどんたくセールと銘打って、各店舗、特価商品を準備します。

新天町商店街商業協同組合 柴田篤志 理事
「向こうに乗っかるわけではなくてお互い乗っかりあっている状態でお互い切磋琢磨しながらっていう状態が一番好ましいと思います」

客の奪い合いになることはないのでしょうか。専門家はこう話します。

九州経済調査会 情報研究部 松嶋慶祐 次長
「特に天神などは商業集積が非常にあつかったところから企業全体でまち作りを考える取り組みは実は過去から続いていましたし、競合ももちろんありますけれども、商業機能の集積というところが街の魅力にも繋がっていたというところがあります。東京みたいにたくさん拠点地域があるようなところと違って天神博多という限られた場所の中で商業機能を担いますので、集積することによって高い集客力を得られるというところは一つ魅力なんじゃないかなと思ってます」