新潟県上越市の小学校で22日、割れた蛍光管が給食に混入した後に担任がガラス片を取り除いて給食を継続させていましたが、上越市では、ガラスなどの異物が混入した場合には給食を中止するようにという教育委員会からの通知を、市内小中学校などに対して出したばかりだったことがわかりました。

この問題は、22日に上越市立直江津南小学校で、配膳中のマーボ豆腐に割れた蛍光管の破片が混入したにもかかわらず、担任教諭らが手で破片を取り除いて給食を継続したものです。破片を口にしたと言う児童2人がいたにもかかわらず、再び破片を取り除いたうえで給食を継続していました。

これに関連する上越市教育委員会への取材で、市教委から市内の小中学校などに対し、ガラスなどの危険な異物の混入が疑われる場合には「給食を中止するように」とする“通知”を3月28日付で出していたことがわかりました。

通知文書のなかには、そのような場合には速やかに市教委へ連絡するようにとも書かれていますが、市教委によりますと学校側から連絡があったのは、破片を発見してからおよそ4時間後の、午後4時10分だったということです。

24日の定例会見で上越市の中川幹太市長は「やはり職員の意識の問題だと思っておりますし、当事者である方々には心よりお詫びを申し上げたい」と話しました。

中川市長は「再発防止に向けた対応を進めている。一層安全管理に努めていきたい」としています。