23日に公表された家計に関するアンケートで、世帯あたりの貯蓄の額が大幅に増えているという結果が出ました。いったい、なぜなのでしょうか。
なぜ貯蓄額が大幅に増加?街で聞いた「貯める」事情
Q.貯蓄していますか?
30代男性
「(貯金は)微々たるもの。2万とかそのくらい」
30代女性
「毎月決まった額は必ず手をつけないお金はあります。毎月10万は手をつけない」

23日に明治安田生命が発表したアンケートによりますと、一世帯の貯蓄額は2024年に比べ大幅に増え、平均で1563万円。2年ぶりの増加となりました。
30代女性
「NISAやってます」
20代男性
「積立NISAやっていて、給料から積み立ての方に自動的にお金がいくように」

NISAなど「投資をしている」と答えた人は31.7%で、2024年の26.5%より5.2ポイント増加しています。
実際にみなさん、いくらくらい貯蓄しているのでしょうか?
50代女性
「1000万あるかどうか。この年まで働いてますからね」
60代男性
「5000万以上はあります。投資をしていて、利益が上がると入ってきたものを貯金する感じかな」
こちらの男性は…
50代男性
「(貯蓄額は)数千万円です」
しかし、貯蓄があっても…
50代男性
「キャベツが高いとか、お米が高いとかは感じます。キャベツ一玉とかレタス一玉とか、そういうのはなかなか手が届かない」

貯蓄をする人が増加する背景にあるのは、やはり物価高。2024年より物価高の影響を感じている人は96.3%に。そのため買い控えがおこり、貯蓄にまわす人が増えているといいます。
埼玉県越谷市。こちらのスーパーでも特売品を求めて、たくさんのお客さんで賑わっていました。
お客さん
「ここから30~40分くらいのところ(から来ている)」
物価の高止まりが続く中、少しでも安い商品を求めて多くのスーパーをまわっているといいます。
その理由を聞いてみると…
お客さん
「子どもの将来のためとか家を買うとか。近い将来だとランドセルとか入園に必要なお金とかもかかってくると思うので、不自由なくしてあげたい」
子どもの学費などを貯めるという目標に向かって、これからも貯蓄をしていくといいます。
街でも、なぜ貯蓄をするのか聞いてみました。
20代男性
「将来を考えて貯金をするようにしている」

貯蓄する目的は「老後のため」が1番多く66.4%。2番目が「いざというときのため」の57.6%。将来に対する漠然とした不安を抱えている人が多いようです。
30代女性
「なんとなくやっているかもしれないんですけど、(老後に)2000万円必要とか聞いたことあるので」
20代男性
「食糧難であったりとか、その時の武器っていうのがお金だと思ってるから」