中国の王毅外相がイギリスとオーストリアの外相と相次いで電話会談し、保護主義的な傾向を強めるアメリカを念頭に、多国間の貿易体制を維持すべきだという認識を確認しました。
中国外務省によりますと、王毅外相は22日、イギリスのラミー外相と電話会談を行いました。
会談で、王毅外相は「アメリカは関税を武器にして各国に無差別攻撃を仕掛け、正当な権益を損なっている」とアメリカを強く批判しました。
そのうえで、「責任ある国家として中国は立ち上がり、これを阻止している」と述べ、多国間の貿易体制を維持するため、貢献しているとアピールしました。
これに対して、ラミー外相は「両国は世界経済と国際貿易の持続可能な発展に重要な責任を負っている」として、中国と意思疎通を保つ考えを強調しました。
王毅外相は、22日にはオーストリアのマインルライジンガー外相との電話会談も行い、「オーストリアが加盟するEUと中国は世界経済にとって2つの大きな柱である」と指摘。共同で多国間の貿易体制を守る必要性を強調しました。
これに対して、マインルライジンガー外相は「中国との二国間、多国間における協力関係を重視している」と応じたということです。
アメリカと中国が互いに高い関税をかけ合うなか、中国としてはヨーロッパとの連携を強化し、アメリカに対抗していきたい思惑があります。
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