21日に亡くなったローマ教皇フランシスコ。バチカンでは、すでに次の教皇を決める「コンクラーベ」と呼ばれる教皇選挙の行方に注目が集まっています。
教皇の死去から、15日から20日以内に行われる「コンクラーベ」。前回行われたのは2013年です。
新しい教皇は通常、この「コンクラーベ」で、「枢機卿」と呼ばれる教皇に次ぐ、高位聖職者の中から選ばれます。
記者
「新しい教皇を決める選挙『コンクラーベ』は、サンピエトロ大聖堂の横にあるシスティーナ礼拝堂で行われます」
ミケランジェロのフレスコ画「最後の審判」で知られるシスティーナ礼拝堂で行われる投票。今回は135人の枢機卿が投票権を持ちます。
1人の枢機卿が3分の2以上の票を獲得するまで続けられ、新教皇が選出されれば、煙突から白い煙が上がり、選出されなければ、黒い煙が上がります。
記者(2013年)
「今、煙が上がりました、白い煙です。白い煙が上がりました。ローマ法王が決まったようです」
前回のコンクラーベでは、教皇フランシスコが選出されるまで2日にわたって5回の投票が行われました。
現在、日本で公開されている映画「教皇選挙」。コンクラーベが描かれています。
「コンクラーベ」とは、ラテン語で「鍵がかかった」という意味。
新しい教皇が決まるまで枢機卿たちは外部との接触を断たれ、完全非公開で投票が行われます。
今回の「コンクラーベ」は来月上旬にも行われるとみられますが、バチカンを20年以上取材する地元の記者は「難しいものになる」と感じています。
ASKANEWS通信社 セレーナ・サルティーニ記者
「枢機卿たちは投票の際に話をして、お互いを知る必要があります。少なくとも4、5日かかり、6、7回投票が行われると思います」
また、サルティーニ記者は投票権を持つ2人の日本人枢機卿に注目していると話します。
ASKANEWS通信社 セレーナ・サルティーニ記者
「初めて2人の日本人枢機卿がコンクラーベに参加するので、アジアの枢機卿たちがどのように投票を誘導するのかが興味深いところです」
サルティーニ記者は、有力候補としてバチカンで外交官の役割を担ってきたイタリア人のパロリン枢機卿や、同じくイタリア人でウクライナ侵攻の担当特使を務めるズッピ枢機卿などをあげています。
第267代の教皇は誰になるのか、水面下でコンクラーベに向けた動きが始まっています。
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