国会ではきょう、およそ半年ぶりに党首討論が行われました。立憲民主党の野田代表は、日米の関税交渉をめぐり、初回の会談は世界にマイナスの印象を与えたと追及しました。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「総理は『困難』と『国難』と言ってる割には体制整備が弱すぎるし、遅すぎると思いましたけれども、いかがでしょうか」

石破総理
「大統領就任の前から徹底した準備はしてまいりました。ですから、にわか作りの急造のチームでも全くありません。あの当時としてベストの体制で臨んだと思っております」

きょうの党首討論。立憲民主党の野田代表が追及したのは、日米の関税交渉をめぐる“この写真”についてです。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「MAGAの帽子をかぶって一緒に写真を撮って、非常に喜んでいらっしゃる様子というのは一線を越えていると思いました。多くの国が注目をしてるときに、朝貢外交をやってるように見えてしまったというのは非常にマイナスだと」

石破総理
「いろんな見方があるんだろうと思ってます。国益全体で考えたときに赤沢大臣として可能な限りの対応したと、私は思っております」

立憲民主党 野田佳彦 代表
「次の協議でマイナスの印象を払拭するためにはね、日本も帽子作ってね、“Make Japan Great Again”で、相手に帽子かぶらせるぐらいのこと、やったほうがいいと思いますよ」

また、物価高対策をめぐっては…

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「総理、国民困ってますよ、物価高で。本当に困ってる。まず聞きます、ガソリンの暫定税率、いつ廃止するんですか」

石破総理
「それを目指して、今、各党の間において協議が行われている」

ガソリン価格をめぐって、きのう、石破総理は来月22日から1リットルあたり10円引き下げると表明。これに対し、玉木代表は1リットルあたり25.1円上乗せされている暫定税率の早期廃止を求めました。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「10円?がっかりしてますよ。いつ廃止するんですか」

石破総理
「みんながっかりしてるって、おっしゃいますが、我が党がサボっておると、そのようなことではございません。(財源が)恒久的にきちんとした手当てができるのかということも含めて、御党と真摯な議論を重ねてまいりたいというふうに考えております」

党首討論は、来月と6月にも予定されています。