「値上げの10月」と言われるように、買い物をするたびに物価高騰を実感する毎日…
特に「食品」の値上げはこの10月がピークとされています。そんな中で『今が買い時』なのが、主食の「コメ」だそうです・・・その背景を探ります。

まずは、街行く皆さんに聞いてみました。
「皆さんご飯食べてますか」


70代 主婦
「大好きです」


30代 パート従業員
「家族みんな大好きで、特に子ども(2歳)がパンよりご飯派なので」


ご飯派の人も多い背景には相次ぐ食品の値上げも関係しているようで…


30代 パート従業員
「パスタとか高くなったり小麦粉とか高くなったりしているので」


20代 学生
「お米はずっと安く安定していて欲しいです。やっぱり毎日食べるものだから」


米を取り巻く環境はどうなっているのか。熊本市の販売店を訪ねました。

ふじき本店 藤木 明さん
「これは人吉・球磨郡のヒノヒカリです」


店に並ぶのは、この秋とれたばかりの新米。
水分量が多く、風味豊かな新米を楽しみにしているお客さんは多いとか。


でも!「買い時」なのは新米だけではないそうです。

ふじき本店 藤木さん
「”古米(こまい)”の割合が少し多いので、値段を下げて売ろうと思っています」


新米の季節なのに、「古米」??


古米とは、収穫されて1年以上が経過したコメのことです。


記者
「こっちが新米、そっちが古米・・・何も違わないように見えます」



米のプロに言わせれば、風味こそ新米には劣るものの、チャーハンや炊き込みご飯など、レシピによっては古米の方が適していることも少なくないのだとか。


その古米。価格も新米と比べると安くなっています。

Q.今のお値段は?

ふじき本店 藤木さん
「今は(10キロ)2980円ですけど最低でも1000円は(値段を)落としたいと思っています」


10キロで2000円を切ると、全国平均の半額ということに!?
それにしても・・・なぜ今「古米」なのでしょうか。


ふじき本店 藤木さん
「1年ちょっとくらい行動制限されたので飲食店・宿泊施設が購入するはずだった
米がそのまま残っている」



新型コロナの影響で外食を中心に消費が落ち込む中でも、コメは育ち、収穫されるわけで・・・


ふじき本店 藤木さん
「結構というか・・・『これだけ余ったことないんじゃない!?』というくらい余っていると思います」
「おいしい米でも値段が下がるものも世の中にはある食べてみてもらいたいという希望があります」