日本にも寄港して自衛隊との訓練が予定されているイギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が、インド太平洋地域に向けて出航しました。

イギリス軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を中核とする打撃群が22日、イギリス南部ポーツマスを出航しました。

「プリンス・オブ・ウェールズ」には最新鋭のステルス戦闘機「F35B」が搭載されるほか、打撃群にはノルウェーやカナダの艦艇も加わり、およそ8か月かけて地中海からインド洋を通って東南アジアなどを回る予定です。

また、今年夏には日本に寄港して自衛隊との共同演習も行われる見通しです。

イギリス海軍 空母打撃群 ジェームズ・ブラックモア司令官
「重要なのは、特に日本との関係を深めること、そしてインド太平洋地域で安心して、自信を持って活動できるようになることです。もしそれが実現できれば、今回の派遣は非常に大きな目標を達成したと言えるでしょう」

イギリス軍によるインド太平洋への空母打撃群の派遣は2021年以来2度目となり、この地域での影響力を拡大する中国をけん制する狙いもあるとみられます。