アメリカのトランプ政権が新型コロナウイルスの起源をめぐり、中国・武漢の研究所から流出したとするウェブサイトを新たに公開したことについて、中国外務省の報道官は「証拠がない状況で中国を誹謗中傷している」と述べ、強く否定しました。

アメリカのホワイトハウスは18日、「研究所からの流出~新型コロナウイルスの真の起源~」と名付けたウェブサイトを新たに公開しました。新型コロナをめぐり、中国・武漢のウイルス研究所が起源だと強く印象付ける内容となっています。

これに対し、中国は…。

中国外務省 郭嘉昆 報道官
「問題のアメリカのウェブサイトは、悪意を持って新型コロナウイルスの研究所流出説を蒸し返している」

中国外務省の郭嘉昆報道官は22日の記者会見で、アメリカは「実質的な証拠がない状況で中国を誹謗中傷している」と述べ、“武漢研究所流出説”を強く否定しました。また、郭嘉昆報道官は、新型コロナの起源の解明に対し「中国は常に科学的でオープンかつ透明性のある態度を持ち、世界的な解明を積極的に支持し参加してきた」と強調。アメリカに対し、「ほかの国への責任転嫁を中止し、国際社会の合理的な懸念を解消し、世界の人々に責任ある説明をするべきだ」と主張しました。