アメリカのトランプ大統領は、ロシアとウクライナの和平交渉で合意への進展がみられなければアメリカが交渉の仲介を断念する可能性を示唆しました。

ロシアとウクライナの和平合意に向けた交渉をめぐり、アメリカのトランプ大統領は18日、「何らかの理由でどちらかが合意を困難にしているのなら、ただ見送るだけだ」と述べ、アメリカが交渉の仲介を断念する可能性を示唆しました。

一方でトランプ大統領は「問題を解決できる可能性は高いと思う」とも話していて、交渉の仲介を断念する可能性を示唆することでロシアとウクライナの双方に歩み寄りを強く促す狙いがあるものとみられます。

トランプ大統領
「具体的に何日以内に判断するかは決めていないが、早く和平合意してほしい」

こうした中、ブルームバーグ通信は、ロシアが一方的に併合しているクリミアを和平合意の一環としてアメリカがロシア領として認める可能性があると伝えました。

関係者の話として伝えたもので最終決定は下されていないとしていますが、記事はアメリカがロシアに譲歩してでも停戦合意を急ごうとする姿勢を示したものだと分析しています。