アメリカのトランプ政権は新型コロナウイルスの起源をめぐり、中国・武漢の研究所から流出したとの分析を前面に押し出したウェブサイトを新たに公開しました。

ホワイトハウスは18日、「研究所からの流出~新型コロナウイルスの真の起源~」と名付けたウェブサイトを新たに公開しました。

新型コロナの起源をめぐり、「最初に感染が確認される前の2019年の秋に、中国・武漢のウイルス研究所の職員たちに似たような症状が出ていた」「自然界で発生したのであれば、すでに証拠が表面化しているはずだ」といった内容を掲載していて、武漢のウイルス研究所が起源だと強く印象づける内容となっています。

新型コロナの起源をめぐっては、アメリカ政府内でも複数の見方があり、国家情報会議などは動物を介してヒトに感染した可能性が高いと分析する一方、FBI=連邦捜査局などは「武漢のウイルス研究所が関係した感染」の可能性が高いとしていました。

ホワイトハウスは新たなウェブサイトに掲載した情報について、連邦議会下院の新型コロナ特別小委員会が去年、まとめた報告書から引用したと説明しています。

議会の報告書は、下院で多数を占めていた共和党の主導でまとめられていました。