ミャンマーで先月28日に起きた大地震の支援活動を進めるため、戦闘状態にある軍事政権と民主派勢力の双方が一時的な停戦を延長する方針を示したことが分かりました。

発生から3週間が経ったミャンマーの大地震について、軍事政権はこれまでに犠牲者が3700人を超えたと発表しています。

ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国マレーシアのアンワル首相は18日までに、ミャンマー軍事政権トップのミン・アウン・フライン総司令官と会談したほか、軍と対立する民主派組織「NUG=国民統一政府」の幹部ともオンラインで協議しました。

タイメディアなどによりますと、アンワル氏はミャンマー軍と民主派勢力の双方が地震発生後に表明した一時的な戦闘停止を延長する方針を示したと明らかにしました。そのうえで、「人道支援に携わる人々たちの安全を確保する必要がある」と強調したということです。

ただ、被災地などでは、一時停戦の発表されたあとも戦闘が続いていることから、停戦が履行されるのかは不透明な情勢です。