中東の紅海で船舶を攻撃しているイエメンの親イラン武装組織「フーシ派」を中国企業が支援しているとアメリカ政府が批判したことについて、中国政府は「紅海の緊張緩和のため、積極的な役割を果たしている」と反論しました。

アメリカ政府は、フーシ派が紅海でアメリカ軍の艦船を攻撃する際に中国企業が衛星画像を提供していたとして、「受け入れられない」と中国側を批判しました。

これについて、中国外務省の林剣報道官は18日の記者会見で「私は把握していない」としたうえで、次のように述べました。

中国外務省 林剣 報道官
「紅海の情勢が緊張して以降、中国は常に緊張緩和のために積極的な役割を果たしている」

そのうえで、「制裁や圧力をかけて情勢を緊張させているのは誰か、一目瞭然だ」と、アメリカ側をけん制しました。

中国政府はこれまでも、アメリカのトランプ政権を念頭にイランに対する制裁や武力による威嚇をやめ、中東情勢の平和と安定を維持するべきとの認識を示してきました。