アメリカのトランプ大統領は、ウクライナとの鉱物資源の共同開発に関する協定について、来週24日に締結できる見通しだと明らかにしました。

アメリカ トランプ大統領
「(ウクライナとの)鉱物資源に関する協定は来週の木曜日(24日)に調印できると思う。(ウクライナも)取引を実行してくれるだろう」

トランプ大統領は17日、ウクライナと交渉を進めているレアアースなどの希少鉱物資源の共同開発に関する協定について、このように話し、締結に自信を見せました。

本来、この協定は2月のトランプ大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談で署名される予定でしたが、ロシアへの対応などをめぐって、激しい口論に発展したことから見送られていました。

トランプ大統領はこれまでのウクライナへの軍事支援に対し、鉱物資源を通じた見返りを求めていて、首脳会談後も交渉が続けられていました。

こうしたなか、ウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相は17日、SNSで、アメリカとの鉱物資源の共同開発に関する協定に向け「新たな一歩を踏み出した」として、両国が合意の前提となる覚書に署名したと明らかにしました。

開発で得られた収益を管理する「復興投資基金」について設立の準備を行っているとしたほか、今後、合意文書の最終的な調整と署名を行い、ウクライナの議会にあたる最高会議で批准することになるとしています。