ミャンマーで起きた大地震への対応などを協議するため、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国であるマレーシアの首相が、ミャンマー軍事政権のトップと異例の会談を行いました。

記者
「ミャンマー軍の総司令官らを乗せた車列でしょうか。マレーシア首相との会談のためホテルに入っていきます」

マレーシアのアンワル首相は17日、訪問先のタイ・バンコクで、ミャンマー軍事政権のトップミン・アウン・フライン総司令官と会談しました。

ミャンマーの国営メディアによりますと、アンワル氏と総司令官は、ASEANが一体となってミャンマーの地震災害からの復興を支援していくことで合意したということです。

4年前にミャンマーで起きた軍事クーデター以降、ASEANは主要会議から軍事政権の幹部らを事実上、排除していたため、議長国の首脳との会談は異例です。

地震発生後も軍と抵抗勢力との戦闘がおさまらないミャンマーの情勢をめぐり、アンワル氏は軍に停戦を強く促したとみられますが、総司令官がこれに応じるのかは不透明です。