昭和36年(1961)、熊本市の熊本動物園にインドから仔象が到着したときの映像です。熊本動物園は昭和4年(1929年)水前寺成趣園(熊本市中央区水前寺公園)の東隣に開業。通称「水前寺動物園」と呼ばれ市民に親しまれていました。
かわいい仔象の到着の様子を、当時ニュースはこう伝えています。

「熊本市水前寺動物園に去る4日、2歳半のお嬢ちゃんのゾウさんがおこし入れしてきました。これは昨年の秋、亡くなった『幸福』君の代わりに水前寺動物園が百万円でインドから買い入れたもので、身長1m20cmというかわいいメスの象。

1日の夜横浜を貨物列車で出発し、上熊本駅に到着。この日は動物園の清本園長さんや係員総出で出迎え、トラックでおこし入れしました。

市役所で坂口市長と初対面、好物の芋をもらってご機嫌です。

動物園に着くと早速訪れた子供たちと仲良しになっていました」

現在の熊本市動植物園では、メスのアフリカゾウ、「マリー」と「エリ」の2頭が飼育されています。