新潟市中央区古町地区の地下街『西堀ローサ』は再起できるのか。
新潟市が施設の老朽化を調べたところ、9割以上の設備で修繕や更新が必要だということが分かりました。

3月末でおよそ50年の歴史に幕を下ろした古町地区の地下街・西堀ローサ。
今後は新潟市が市有化する方針で、活用方法を模索していますが、大きなハードルがあることが分かりました。
新潟市が施設の老朽化の程度を調べたところ、調査した350箇所のうち9割以上の設備で修繕や更新が必要な状態であることが判明したのです。

【新潟市 中原八一市長】
「具体的な活用には、老朽化によるハード面の課題や地下施設である特殊性による制約など、多くの課題があると認識しています」
「活用方法については検討を積み重ねる必要があり、相当な時間を要する」
『西堀ローサ』はこれまで、新潟市の第3セクター・新潟地下開発が運営していましたが、新潟市から借り入れた9億円の返済が困難な状況だとして会社の解散を決定。
市が返済を求める9億円については…
【新潟市 中原八一市長】
「この貸付金について債権放棄をせざるを得ない可能性が高いと考えており、現在その対応について検討を進めているところです」

中原市長は、新潟地下開発の精算状況を見つつ、債権をどうするかについて適切なタイミングで判断したいということです。