サッカー明治安田生命J3リーグで首位を走るいわきFCは、J2昇格、J3優勝に大きく前進しました。

高橋広季アナウンサー
「今シーズンも残りあと5試合。いわきFC優勝まっしぐらなるか、勝利が欲しい一戦です」

勝てばJ2昇格が大きく近づく首位のいわきFCは、23日、8位の愛媛FCと対戦。

開始早々から試合を支配するいわきは、前半13分、愛媛のスローインから競り合いを制すと、最後、抜け出した岩渕弘人が今シーズン10得点目のゴールで先制します。

前半を終了してシュート数はいわきの11本に対し、愛媛はゼロ。

いわきが攻守で圧倒し続けると、後半40分、キーパー坂田からのゴールキックから有田が競り勝ち、シュート。有田が得点ランキングトップタイに並ぶ今シーズン15得点目で貴重な追加点。ここ5試合で8ゴールを量産し、勢いが止まりません。

終始、愛媛を圧倒したいわきFCが2対1で勝利し、J2昇格、J3優勝が早くも見えてきました。


●いわきFC 村主博正 監督

開口一番、涙を流しながらテゲバジャーロ宮崎の工藤壮人選手の逝去について
「勝利できたことは本当に良かったなと思う反面、宮崎の工藤選手がご逝去されたということで勝利のところは皆で飲み込む形で締めさせていただきました。
本当にご冥福をお祈りします」

Q きょうの選手たちの評価はいかがですか?
「自分たちのやるべきことを最後まで我慢強くやってくれたと思います」

Q きょうの試合はテクニカルエリアからどうご覧になっていましたか?
「愛媛さんがやっぱり個人の力があり1発があるというところで、気の抜けないゲーム展開になりました。
そんななか、最後は1発やられてしまいましたが、しっかり組織として守れてたのではないかと思っています」

Q 有田選手はこれで5試合連続のゴール、今シーズン15得点目ですが?
「最後の苦しい時間帯に点を取ってくれる選手になったので、引き続きチームのためにプレーしていってほしい」

Q 次のアウェー、テゲバジャーロ宮崎戦で場合によってはJ2昇格が決まる可能性もありますが、次の宮崎戦に向けてはいかがですか?
「我々は今できることを100%、宮崎さんをリスペクトしつつも勝利をつかめるよう、しっかり準備したいと思います」


●愛媛FC 石丸清隆 監督

「ゲームの入りは少し相手に圧倒されましたけど、最後まで選手は戦ってくれたと思います。
前半、押し込まれた状況から相手コートに押し返すのが難しく、予想はしていたが思ったよりボールをコントロールできませんでした。
前半途中ぐらいから相手も少しだけ勢いが落ちたのかなと感じました。
それでボールは握れるようになりましたけど、もう少し相手のスペースを突くことができたら良かったですが、相手のプレッシャーも厳しかったですし、セカンドボールも取れなかった。
フィジカル面、ボールを止めるところなど、まだまだ足りないなと思います。
また自分たちのやりたいことに対してフォーカスしながら練習していきたい」


●いわきFC・貴重な追加点を決めた得点ランキングトップタイの有田稜 選手

「きょうは本当に悔しい試合でしたし、自分にとって得点取った以外は評価に値しないのは自分で理解しているので、改善点が多い試合でした」

Q どういったところが悔しかったのか?
「ターンできるところでターンしなかったり、前からの守備のスイッチを入れるところだったり、フォワードが連動しないとボールは取れないので、そこに責任を感じています」

Q 相手のマークがキツくなっているとは感じる?
「相手に『14点も取ってるの?』て喋りかけられたりはありましたね。
でも自分はまだまだ謙虚に貪欲に頑張りたいと思います」

Q 貴重な追加点となった自身のゴールシーンを振り返ってください
「(キーパーの)坂田さんが結構、大きく蹴ってボールが伸びてくるのは分かっていたので、相手の隙を貪欲に狙った結果が得点に繋がったのかなと思います」

Q 次の宮崎戦に向けてはいかがですか?
「優勝や昇格は1回忘れて、自分たちは目の前の1試合に全力で戦うだけなので
その戦った結果が優勝や昇格に繋がればいいかなと思います」


●いわきFC・山下優人主将
「厳しい試合になるのはみんな分かっていたなかで、全員で勝ちきれたのはすごく大きい勝利だったかなと思います。
うまくいく場面やうまくはまらない場面があったなかで、自分たちで集中を切らさずにしっかり集中して守ることもできたし、攻めることもできたのかなと思います」

Q 次の宮崎戦に向けてはいかがですか?
「2年前、勝てばJリーグ昇格ができたなかで最終戦アウェーで0対3という結果で負けてしまい、昇格を阻まれ、苦い思い出がある相手でもあるので、しっかり次週も全員で力合わせて勝ちきりたいと思います。
昇格だったり優勝だったりは、目の前の1試合1試合を戦ったうえでついてくるものだと思うので、あまり意識せずに戦っていきたいと思います」