アメリカ・トランプ政権の報道官が、中国に課した関税をめぐる交渉について「ボールは中国側にある」と発言したことに対し、中国外務省の報道官は「本当に対話をしたいのであれば圧力をやめるべきだ」と反論しました。

中国外務省の林剣報道官は16日の記者会見で、アメリカのトランプ政権の報道官が中国に課した関税をめぐる交渉について「ボールは中国側にある」と述べたことに対し、「今回の関税戦争はアメリカ側が仕掛けたものだ」と反論しました。

その上で、「中国が必要な対抗措置を取るのは、自国の正当な権益と国際的な公正と正義を守るためであり、合理的かつ合法的なものである」と主張し、次のように述べました。

中国外務省 林剣報道官
「もしアメリカ側が本当に対話や交渉を通じて問題を解決しようとするなら、圧力をかけるのをやめ、脅迫や恐喝をやめ、平等・尊重・互恵を基本に中国と対話すべきだ」

また、中国政府がアメリカの対中関税への報復として、国内の航空会社にアメリカのボーイングからの航空機の納入を受け入れないよう指示したと報じられたことについては。

中国外務省 林剣報道官
「私は承知していません。担当部署に聞いてください」

このように述べ、事実関係の確認を避けました。