【にいがたケンジュプロジェク】今回はたばこをやめたい人たちを医療機関が後押ししてくれる『禁煙外来』についてです。要件を満たせば保険も適用される禁煙外来。どんな治療なのでしょうか。

健康への悪影響が知られるたばこ。新潟県内の男性の喫煙率、23年は24.6パーセントと、4人に1人がたばこを吸うのが現状です。

肺がんや咽頭がん、脳卒中、心臓病などさまざまな健康リスクが高まることが知られていますが、やめたくてもやめられない。そんなたばこをやめたい人の駆け込み寺が『禁煙外来』です。
【たじま内科クリニック 田島俊児 院長】「自分だけでやるよりは10倍禁煙の効果がある」

たじま内科クリニックの田島俊児 院長によりますと、自力での禁煙成功率は3パーセントから5パーセントと言われている一方、たじま内科クリニックでの禁煙外来は20パーセントから30パーセント。具体的にはどんなことをするのでしょうか?

【たじま内科クリニック 田島俊児 院長】「まずニコチンの依存度というのがあって、それを測って」
禁煙外来はまず依存度のチェックからスタート。10の質問に回答し10点満点中、5点以上で保険適用となります。

ただ、35歳以上の人は1日に吸う本数と喫煙年数をかけた数値が200未満だと保険適用外になるので注意が必要です。

そして、患者自ら「禁煙宣言書」を書きます。禁煙することを自覚してもらうのが狙いです。

【たじま内科クリニック 田島俊児 院長】「いろいろな禁煙の仕方があると思うが、私の考えでは禁煙、喫煙1か0かと、これだけは根性と努力です」

初回の受診の後、2週間の間隔で5回ほど通い、禁煙状況などを医師がチェックします。

【たじま内科クリニック 田島俊児 院長】「基本的には、たばこの怖さを知ってもらって我々はひたすら励ますサポート役というかあと褒める」
禁煙をサポートするのは医師だけではありません。禁煙時のイライラや倦怠感などを緩和する禁煙補助薬として、主にニコチンパッチを使います。

徐々にニコチン含量が少ないパッチに変えていき、およそ12週間で禁煙ができるようにプログラムを組みます。

【たじま内科クリニック 田島俊児 院長】「肺がんは大体4.5倍くらい吸わない人に比べてリスクが上がります。自分にとっても周りにとってもいいことは一つもないんじゃないか。もちろんご本人もですけれども、大事なご家族がいらっしゃると思うので、その方々のためにもぜひやめていただきたいと」