本格的な行楽シーズンを迎えるのを前に食中毒に注意が必要です。富山県の回転ずし店ではノロウイルスによる食中毒で120人が体調不良を訴える中、石川県内でも15日から食品を取り扱うスーパーなどで衛生管理の一斉指導が始まりました。
衛生指導は、気温が上がるこの時期に細菌が原因となる食中毒の発生が増えることから県が毎年行っています。
県の保健所の食品衛生監視員3人が、穴水町のスーパーを訪れ衛生管理の指導を行いました。

監視員は、まな板や冷蔵庫の取っ手など細菌が繁殖しやすい箇所を機械を使って測定し、精肉を加工する担当者に手洗いの徹底などを呼びかけました。
石川県健康福祉部薬事衛生課食品衛生グループ・藤坂彩佳さん「肉を食べる時はしっかりと火を通して、中心までしっかり加熱していただきたいと思います」
今年は秋から冬にかけて発生が増えるノロウイルスによる食中毒が全国で相次いでいて、富山市では14日までに回転寿司店の利用客ら120人がおう吐や下痢などの症状を訴えています。
店を利用した20代男性「寝ていて急に吐き気がして、そのあと無理やり寝ようとしたけどどうしても吐き気が止まらなかった」
食中毒を防ぐため、県は、「菌をつけない・増やさない・やっつける」の予防の3原則を守ってほしいとしています。
一斉監視指導は、5月末までに県内のおよそ1000か所で行われます。