皆さん「電話お願い手帳」をご存知でしょうか?

耳やことばが不自由な人のコミュニケーションを助ける「手帳型」のグッズで、緊急時や外出先で役立つものです。きょう(15日)、岡山市のろう学校などに贈られました。

(平松咲季記者)
「こちらの手帳、開いてみますと、【119番へ電話をかけてください】といった文言や、筆談用のスペースが設けられていて、ページを見せたり、指をさしたりするだけで自分の意思を伝えることができます」

NTTグループが毎年発行している、「電話お願い手帳」。耳や言葉の不自由な人が外出先で電話をかける時などに、近くの人とのコミュニケーションを取りやすくするためのもので、手帳だけでなく、ウェブ版やスマートフォン用のアプリも展開されています。

きょうの贈呈式では、NTT西日本岡山支店から岡山ろう学校と岡山県聴覚障害者福祉協会に合わせて55部が贈られました。

(NTT西日本岡山支店 井上喜徳支店長)
「どうやって周りの人が支えるのか、自分の意思をどう伝えるのか。このようなツールがあれば、お出かけの際の不安の軽減に繋がるかなと」

(岡山県立岡山ろう学校 渡邉徹校長)
「手帳があることで(生徒たちが)安心して外出できる。いろんなことに積極的に挑戦できると思う」

NTT西日本では今年度、手帳・約500部を岡山県内の自治体や福祉団体などに贈る予定だということです。