EU=ヨーロッパ連合は、アメリカへの「報復関税」の発動を一時停止していますが、発動した際の関税対象のリストを公表しました。およそ1600品目、3兆円相当となっています。

EUは今月9日、トランプ政権がすでに発動している鉄鋼やアルミニウムへの追加関税に対し、15日から報復関税を発動すると発表。

しかし、トランプ大統領が20%の相互関税の発動を90日間停止したことを受けて、EU側も報復関税の発動を90日間停止していました。

こうした中、EUは14日、報復関税の対象リストを公表しました。発動は3段階で、トウモロコシや米などの農作物、鶏肉や卵のほか、化粧品やアルミニウム製品など幅広い品目に25%の関税が課されることになっていて、およそ1600品目、3兆円相当に及びます。

EUの担当者は14日にワシントンを訪れる予定で、今後、アメリカとの交渉が決裂した場合、リストの関税が発動されるとみられます。