ミャンマーの大地震を受け、軍事政権のトップが今週、ASEAN議長国・マレーシアのアンワル首相との異例の会談に臨むと報じられました。

マレーシアメディアは14日、ミャンマー軍事政権を率いるミン・アウン・フライン総司令官が今週、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国・マレーシアのアンワル首相と会談する見通しだと報じました。会談は、17日にタイの首都バンコクで行われる予定だということです。

ミャンマー軍が4年前に強行した軍事クーデター以降、ASEANは、軍事政権の幹部を主要会議から排除してきたため、軍トップとの会談は極めて異例です。

マレーシア国営メディアによりますと、アンワル首相は会談の目的について、深刻な地震災害への人道支援を優先するためだと説明。ミャンマー軍と、民主派などの抵抗勢力がそれぞれ、一時停戦を表明したにもかかわらず、その後も戦闘が続いていることについて、アンワル首相はミン・アウン・フライン総司令官に対し「停戦を強く求める」と強調したということです。