減少傾向にあるサケの数を増やそうと、青森県深浦町の子どもたちが地元の川に稚魚を放流しました。

追良瀬親水公園で行なわれた放流式には、地元の小学校や保育園の子どもたちなど約60人が参加しました。

サケの稚魚は、追良瀬内水面漁業協同組合が地元の海や川で捕獲した約15万個の「サケの卵」に、山形県から取り寄せたものを加えた約55万個からふ化させました。

サケの稚魚を放流する子どもたち
「おさかなさん元気でね!」
「さよなら!また帰って来てね!バイバイ」

川は雨の影響で少し濁っていたものの、放流された稚魚は元気に泳いでいきました。

放流した子どもは
「大きくなって卵が生めるようになってきてほしい」

「『また来たよ』『ただいま』って(帰って)きてほしい」

追良瀬内水面漁業協同組合 福沢眞一 組合長
「ここ2年くらい不漁なので、とにかく帰ってきてほしい。大変だが、がんばらなくてはいけない」

追良瀬川では、2004年のピーク時には1万尾を超えるサケが捕獲されていましたが、昨シーズンはわずか140尾の捕獲にとどまっています。

漁協では2025年、48万尾の稚魚を放流し、4年後に川に戻ってくることを期待しています。