岩手県大船渡市で、大規模な山林火災に見舞われた地域の犯罪を防ごうと青色回転灯を装備した車両による防犯パトロールの出動式が行われました。

青色回転灯を装備した車両による防犯パトロールは、地域ごとに担当する団体が決められていますが、大船渡市では山林火災の被災地域の団体によるパトロール実施が困難な状況が課題となっています。

14日は大船渡警察署の荒木田聖署長から、大船渡市防犯協会連合会の金野宏防犯隊長に特例標章が交付されました。
これにより、14日から10月末まで市内全ての団体による地区の垣根を越えたパトロールの実施が可能となります。

市内の山林火災の被害を受けた地域にある漁港では3月、漁船に取り付けられていた小型エンジンの「船外機」がなくなる被害が相次ぎ、警察が窃盗事件とみて捜査を進めるなどさらなる犯罪の発生が懸念されています。

特例標章の交付後、防犯隊の隊員たちはさっそく車両に乗り込み、被災地域のパトロールに出動しました。