RSKが制作した映画「青いライオン」のモデルで、愛媛県在住の画家、石村嘉成さんが神奈川県で精力的に活動しています。横浜市で開かれている個展では、ジャズバンドとともにステージに上がり、ユニークなパフォーマンスで会場を沸かせました。

神奈川県のウォーターフロント、「みなとみらい」にある横浜赤レンガ倉庫。嘉成さんにとって関東では初めてとなる本格的な個展です。
キャリアの出発点となった版画からアクリル画の大作まで、約200点が展示されました。会場は親子連れを中心に賑わい、さまざまな声が聞かれました。
(幼い女の子とお母さん)
「子どもの顔だね。すごくいいね。ニコニコと笑ってるよ」
(作品を注視する女性)
「ただ色が綺麗だとか、すごいなあ、とかじゃすごく失礼だと思って、そういう感想って。いやなにか惹かれましたね」
(開演前の嘉成さんと和徳さん)
「イエイ!がんばるぞ!」

開幕から2日目の土曜日に開かれた特別企画が、グレース・マーヤさん率いるカルテットとの共演。小粋なジャズが奏でられるステージで、嘉成さんはキャンバスに向かいました。

ときおり筆をおいて粋なパフォーマンスも。
ー嘉成さんが描いている動物は?
(石村嘉成さん)
「サバンナの女王チーターちゃんです。グレース・マーヤはジャズシンガーの女王様」
女王になぞらえられたのは、グレース・マーヤさん。嘉成さんの父親の和徳さんと親交があり、今回のコラボレーションは、一年前から2人で温めてきました。

この日の為に、マーヤさんのCDを聴きながら、絵を描く環境に体を慣らしたという嘉成さん。持ち前のショーマンシップが発揮され、会場のボルテージは最高潮に達しました。
(聴衆)
「大きなキャンバスに描かれている動物が、どんどん生きた動物に近づいていくっていうのがとても見ていて楽しかったです」
「途中途中で振り返ってパフォーマンスもかわいらしかったし」

(終演後の嘉成さんとマーヤさん)
「一声であれだけみんなの顔がワッと明るくなる、さすがだなと思って。学び。」「アーティストだし、アドリブおもしろかったです。」
「今度は何の絵を描こうか?」
「なかなか、まだ考え中ですけどね。」

日曜日(13日)は、同じ横浜市で嘉成さんが、今は亡き母親の有希子さんと歩んだ療育の日々を描いた映画「青いライオン」の舞台挨拶も行われました。
本格的な関東進出ののろしをあげた石村嘉成さん。その活躍から目が離せません。