石川県内の桜前線は北上し、能登各地でもソメイヨシノの見頃を迎えています。穴水町の「能登さくら駅」には絶好の行楽日和のもと、県内外から多くの花見客が訪れています。
穴水町ののと鉄道「能登鹿島駅」には100本のソメイヨシノが立ち並び、通称「能登さくら駅」として能登を代表する桜の名所となっています。

満開を迎えて最初の週末となったきょう、狭い駅構内には県内外から多くの花見客が訪れ、桜のトンネルと通過する列車を写真におさめる人の姿が見られました。
能登鹿島駅の桜並木は1932年に国鉄が穴水町まで開通したことを祝い、地元の住民たちがソメイヨシノを植えたことがはじまりで、去年の震災から2度目の満開を迎えました。

訪れた地元の高校生は、「みんな(震災から)心とかまだ癒えた訳じゃないけど、地元の人たちにとっても(桜は)癒されるというか、そういう気持ちになりますね」と話していました。
駅の近くでは震災被害を受けた建物の公費解体が進められるなか、満開の桜は地元の住民の心の支えにもなっています。